「お歳暮」を“数字”で解説！金沢の老舗八百屋が語る果物ギフト
12月の年の瀬。
お歳暮を贈り、お世話になった方々に感謝の気持ちを伝えます。
しかし、品物や予算など、なにかと悩むことも出てきますね。
今回は、私たちHORITAの金沢にある実店舗「堀他香林坊大和店」の、
近年のお歳暮の集計をとりました。
その結果より、一般的な相場、フルーツセットの相場との違い、
そして人気フルーツランキングなどをお伝えします。
お歳暮の相場はいくら？フルーツの場合は？
一般的な相場は、3000円～5000円
様々なインターネットサイトなどを見ると、大多数のサイトでは、
一般的な相場は
「3000円～5000円くらい。
特にお世話になった方になると予算は10000円くらいまで」
とあります。
贈り物の種類としては、
「飲料類・お酒類」「洋菓子・和菓子」「フルーツ」
「調味料」「乾物」「洗剤」「ギフト券・商品券」などが
挙げられています。
堀他香林坊大和店での、フルーツギフトの相場は5000円～8000円
堀他香林坊大和店は、金沢の老舗デパートの地下1階にあります。
そこで、フルーツ専門店の役割を果たしてきました。
近年のお歳暮相場の集計をとったところ、次のような結果。
3000円～5000円 ：20%
5000円～8000円 ：68%
8000円～ ：12%
5000円～8000円がボリュームゾーンでした。
予算が5000円以内だと、フルーツの種類や数が限られます。
あまり見栄えがよくなりません。
5000円～8000円となると、２～３種類入り、
それなりに豪華なセットができます。
8000円を超えれば、もう自由自在に組むことができます。
5000円～8000円に予算が集中する理由は、
ほどほどの相場で豪華なセットが作れることだと思います。
お歳暮のフルーツ人気ランキング
堀他香林坊大和店の、お歳暮時期のフルーツ人気ランキングを集計しました。
なお、当店の冬のラインナップは全国的にそう変わらないものと思われます。
10位圏外のフルーツ
10位圏外でしたがそれなりに需要があったフルーツはこちら。
・柿
・スイカ
・小蜜りんご
・加賀れんこん
スイカはそれなりの需要がありました。
「冬なのにスイカ？」と思われるかもしれません。
しかしこの時期のスイカだとたかをくくるなかれ。
夏でも勝負できるほど美味しく、おすすめです。
フルーツではありませんが、加賀れんこんも贈られます。
加賀れんこんは、金沢市の伝統野菜「加賀野菜」の一つ。
金沢ならではの内容ですね。
10位～6位
10位 石川県の野菜セット 3%
8位 山川マイルド（みかん）3.6%
8位 さくらももいちご 3.6%
7位 あまおう（いちご）4%
6位 静岡クラウンメロン 8%
10位に石川県の野菜セットがランクイン。
金沢市の伝統野菜である「加賀野菜」があります。
冬は特に「加賀れんこん」「五郎島金時さつまいも」など、
人気が高いものが出そろうことで、ランクイン。
そしてまた、いちごが2種類ランクイン。
いちごは大人気のフルーツですが、傷みやすく、やや不向き。
店員があまりお勧めしなかったため、この順位と考えられます。
5位．ルレクチェ（洋梨） 11.5%
洋梨の品種の1つ、ルレクチェが5位にランクイン。
11.5%と、10人に１人以上が選んでいました。
さわやかな甘さとなめらかな口当たり、芳醇な香りが特徴。
「幻の西洋梨」「西洋梨の貴婦人」などとも呼ばれます。
美味しさに加え、セットとして他のフルーツと合わせやすいです。
それらがランクインした要因と考えられます。
4位 大将季（柑橘類） 17%
大将季と書いて「だいまさき」と呼びます。
17%と、およそ6人に1人の割合で選ばれていました。
デコポンの枝代わりからできた、柑橘類。
「より甘く酸味が少なくて食べやすいデコポン」
そういえばイメージしやすいでしょう。
鮮やかなオレンジ色で他のフルーツと合わせやすく、
手で皮をむいて薄皮ごと食べられる気軽さも人気の理由です。
3位．紅まどんな（柑橘類） 18%
「紅まどんな」が18%と、こちらも6人に1人に選ばれました。
強い甘さ、ジューシーさ、口に広がる香りが大きな魅力です。
果肉の食感がとても優れているのも大きな特徴。
プルプルで、まるでゼリーのようです。
色鮮やかで高級感があり、まさに贈って喜ばれるフルーツ。
唯一の欠点は、外の皮が剥きにくい点。
オレンジのようにカットして食べることが推奨されています。
2位．サンふじ（りんご） 20%
りんごでもっとも生産量が多い「サンふじ」が2位にランクイン。
20%と、5人に1人に選ばれました。
甘さ、酸味、硬さのバランスに優れ、万人受けします。
特選品ともなれば、味わいはさらに優れます。
12月は蜜を含む可能性が最も高い時期でもあります。
贈る安心感が抜群にあり、納得のランクインでした。
1位 能登志賀ころ柿（干し柿） 33%
1位は、圧倒的な33%、石川県の特産品「能登志賀ころ柿」。
実に33%、3人に1人という、石川県ならではの結果でした。
「能登志賀ころ柿」は、強い甘さ、羊羹のような食感、
そして鮮やかな色味が特徴の干し柿です。
農林水産省の「地理的表示保護制度」の認定を受けています。
全国のころ柿の中で、唯一です。
生のフルーツと違い、消費期限が長いのもお歳暮向きと言えます。
フルーツは２～３種類が主流
セットでは、3種類の詰合せが主流
セットでは、３種類のフルーツの詰合せが最もメジャーでした。
次に2種類、5種類と続きます。
4種類の「４」は縁起が悪いため、念のため避ける傾向が見られました。
予算的にも２～3種類なら5000円～8000円の範囲内。
それなりの数が入れられます。
ランクインフルーツは全国的にもおすすめ
1位の「能登志賀ころ柿」以外は全国的に流通するフルーツ。
どれも美味しくて食べやすく、万人受けするものばかりです。
上位のフルーツはどれでもおすすめと言えます。
1位の「能登志賀ころ柿」は優れた石川県の特産品。
購入層は年配の方が多く、干し柿自体の好みも関わってきます。
石川県民から同県内に、または他県に贈るのはよいと思います。
しかし他県の方が他県の方に贈る場合は、注意。
お相手は、干し柿が好きですか？
それを確かめた方がよいでしょう。
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まとめ
お歳暮の一般的な相場は3000円～5000円。堀他でのフルーツギフトでのお歳暮なら、1セット２～3種類の適度な内容が組めるため、5000円～8000円が最も多い結果となりました。
1番人気は石川県の特産品の「能登志賀ころ柿」で、
2位以下「サンふじ」「紅まどんな」「ルレクチェ」「大将季」と続き、石川県に限らずどれもおすすめです。
